Toro

シン・仮面ライダーのToroのレビュー・感想・評価

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)
3.4
ずっと『あなた』に語りかけ続けてくる他者を認めるための物語であったことが最後の最後で得心がいき、ぐいんと気持ちを乗せることができた!!
そして、浜辺美波をもうとことんまで堪能できる。なんて可愛い美しいんだああああああ
あああああああ

仮面ライダーリブート作品+仮面ライダー生誕50周年企画作品のひとつ。

初代仮面ライダーを見ずに、平成ライダーから観てきたちょっと好きくらいの身としては、初代の生々しさや初代を意識した表現に懐かしさや興奮を覚えるのではなく、あーなるほどこういうものだったんだなという妙な納得感も感じる作風であった。

初代からを知らないのでなんともいえないが、初代を意識したものは多く盛り込まれているのだろうから往年のファンは垂涎ものだったのではないだろうか。

ストーリーや構成はあえてなんだろうなというくらい詰め込まれていて、尚且つ説明が少ない。そりゃ、本来30分を3.40本くらいやった末に完結を迎える仮面ライダーを2時間でまとめようとすればこうなるんだろうと想像はできるが、さすがに流れに流れていきすぎていて、登場人物に感情移入できるのが、70分くらいしてからっては個人的には遅かった。
もうあと僅かでも展開が遅れていたら寝ていたぜ。。

庵野秀明監督らしいっちゃらしい台詞回しも見受けられたが仮面ライダーの世界観を崩さない程度に抑えられていてシンウルトラマンより良かった。監督してるかどうかの差なのかなあ。

期待していたアクションは前半は昔の特撮のような作り、後半に現代風のCGが入ってきて変化は楽しめたが好き!とはならなかった。コマで魅せるアクションよりも、流れで引き込まれるほうが好みだと発見しました。


極め付けはとにかく多い真正面からのカメラアングルよ。シンにずっとついて回ってきた独特なカメラアングルはもはや慣れたけど、今回は兎に角真正面からのが多い。

なんなんだこれ、映画でFPSやられても感情移入ができないのよ…と辟易していたら、漸くラストと繋がって自分の中ではこのアングルに合点が行き非常にスッキリ。しかしとにかくまあ、こうは言いたくないけどエヴァが後ろに透けて見えるよねー笑

正直前半は全然乗れなかったけど、すんごい徐々に照準合わせてきて最後にはなるほどねー!となれたのは映画体験として良かった。2号がいいよね、2号が。彼がいなかったらこういう感想には絶対にならない。

何はともあれ浜辺美波教になれるほどに眼福でございました。超可愛い。最後の感想それかいってなるほどに、可愛い。もう、すごいっ!!そこが見どころです!!!!笑
Toro

Toro