内臓マン

女と男のいる舗道の内臓マンのレビュー・感想・評価

女と男のいる舗道(1962年製作の映画)
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初心者二百三十一作品目!!!

【概要】
U-NEXTで視聴。

【感想】
今ん所ゴダールの中では1番好きかも。
やっぱり一人の人間にフォーカスしてるタイプの映画が見やすくて好きみたいです。

全十二章から成り立っている本作、とにかく演出、カメラワーク等が面白い!
それだけでずっと飽きずに見られます。
毎回違うチャレンジをするんですねこの監督は。
それが今回は十二章なのでわかりやすい上に遊びやすい環境な訳です。
この章はこれが面白かったな!と後から整理しやすい!ありがとう!

元々ヌーヴェルヴァーグが洗練されていて演出を見やすいジャンルなので、もっと見やすくなってたらそりゃ「かっこいい〜!」ってなりますよ。
それにルイ・マルみたいな超絶洗練!って感じじゃないのもいいですよね。
(※ルイ・マルの演出自体は好きです)
今の時代の詰め込みすぎ感は皆無。
その上で最小限に最大限にバチバチに遊んでくれるのがたまらんです。
ほんとにこの監督の演出は飽きが来ませんすげえ。

んで「気狂いピエロ」とは全然違うアンナ・カリーナが見れます。
好きな方は絶対に見た方がいいです。
こんなに魅力的な女優さんなんですね!
ちょっと期待以上でした。
カッコよくも可愛くも美しくもなれる、
複雑だけど一貫してる強い女性。
凄いです。彼女の一つ一つの行動、表情から目が離せません。
ラストのシークエンスがもうマジで凄いのでちゃんと見ましょう(?)。

アンナ・カリーナ好きな方、ゴダールの遊び心が好きな方、見やすいフランス映画探してる方は是非是非の是非。

【終わりに】
この監督って「死」に関するシーンはめちゃくちゃ淡々としてますよね。
なんかフランシス・ベーコン的な肉体の悲しみみたいなものを感じます。
内臓マン

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