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女と男のいる舗道のfleurのレビュー・感想・評価

女と男のいる舗道(1962年製作の映画)
4.8
アンナ・カリーナは本当にかわいいのだけど、ここではチャーミングさよりも空虚な佇まい。夢を追うも上手くいかず、働くことも上手くいかない。そんなナナが彼女の人生を生きようとする。不穏なテーマ曲に、『裁かるるジャンヌ』を観て涙を流すナナ。果たして彼女は彼女の人生を生きられたのか。呆気なく終わる最後を経てタイトルに戻ってくると、その題名を反芻しながらぼんやりとそんなことを考えた。手紙を書く場面、丁寧に可愛らしい字で書く様子がキュートだった。身長を測る様子もキュ〜ト。短くきゅっとまとめられたおかっぱヘアもかわいい。
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