このレビューはネタバレを含みます
アンナとの結婚後2作目の長編
ゾラの小説「ナナ」の名前を冠する主人公は、娼婦から女優へと成り上がっていく同作の主人公とは真逆に、女優志望から娼婦へと堕ちていく。
歌いながら踊るシーンとかはあるものの、全体的に暗いトーンで進み、現在の日本の抱える問題も相まってなかなかにシリアスな映画だった。
あまりにも有名な裁かるゝジャンヌを観て涙する場面は息を呑む素晴らしいものだった。
最後のやたら長い哲学談義のシーン、哲学者役はゴダールの哲学の恩師らしい。
レコード屋で勤務中にいろんな人に金をねだるシーンが好き。