大阪での公開三週目。随分と動員が寂しくなっておりました。
思うに初見の皆さんからの周囲へのプッシュが若干弱くなってる?
いやあ、少なくとも私は人には勧めません。作り手が思いついた殊更「鮮度」が大切なものだし(コロナ禍の東京でこそ! の映画ですものね)、今撮らないでいつ撮るのよ? ではあるのだけれどやっぱり拙速は見る者の興を削ぐというか。
空襲からこっちずっと江戸で暮らすおばあちゃんも、五千円の日当で映画に出続ける役者のおっさんも、何よりドタキャン食らったデリヘルねえちゃんも、皆んな「書割の背景」になってしまってる。
それは彼らの所為では一切無くて、やっぱり撮り手が自身を掴めていないためだと思うのです。
急ぎ過ぎましたね。今、ここでカメラを回さないと! のお気持ちは凄く伝わるのですが、もう少し「ご自身を撮る」稽古をしてからの方が良かったのかも。