南菜乃花

東京自転車節の南菜乃花のレビュー・感想・評価

東京自転車節(2021年製作の映画)
3.6
頑張って何かしているうちに追い詰められて幼稚な幻想(この映画でいうシステムを掌握)に取り憑かれていく。
実はみんなそれをやっていて、お互いがそこに目を瞑るのが社会の礼儀というかルールというかマナーみたいになってる。
感染予防という建前で物理的な接触を避けることは、どこか他人との精神的な接触を回避する口実としても利用されている節がある。
人と距離を置くことに病理的な正当性が出来れば、そういう空気も飲み込めてしまう。
この島では昔から、人と会うことは健康に悪いんです!みたいな話はよく見かけるけど
その原因がシステムではなく、民族とか血とか、何かわからんけどまるで届かない場所にあるかのようなムード。みんなで作っちゃったかも。
南菜乃花

南菜乃花