木

東京自転車節の木のレビュー・感想・評価

東京自転車節(2021年製作の映画)
4.0
コロナ感染が始まった2020年春からの東京の風景は、映像としても今後とても貴重なものになるだろう。ウーバーイーツ黎明期でもある。2年前なのにすでに懐かしい。

見せ物のドキュメンタリーとして、とてもよく作られており、楽しめながら見つつも、コロナで格差がより広がったことも垣間見え、暗澹たる気持ちにもなる。
大スターを目指していた初老の男、焼け野が原の新宿を知る老婆など、「脇役」が塩梅よく出演、作品を見事に彩る。
クライマックスは、主人公が減量中のボクサーみたいに凄味があるのが面白い。

ウーバーイーツは思っている以上に過酷。
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