1999年のシカゴ。
ビデオテープをデジタルに変換する仕事をしているジェームズは、偶然、ュース番組に紛れ込んだ電波ジャック映像を見付ける。
不気味な映像に興味を抱いたジェームスは、その映像を調べ始めるがその映像が失踪した妻と関係があるのでは……と彼は陰謀に自ら飛び込んでゆく。
それが抜け出せない泥沼だと知らずに。


詰みDVDだった「Broadcast Signal Intrusion」を鑑賞。
主演のハリー・シャム・Jrの目力が素晴らしく、全体の雰囲気、音楽、ネット黎明期の混沌とした映像美、現実と幻想の混合、そして、不気味極まるラストシーン......超好みだった！！！
国内版、出て欲しいなー。

マックス・ヘッドルーム事件を題材にしているらしく、都市伝説好きや陰謀論、デジタルとアナログが混合していた90年代の雰囲気を味わいたい方にもお勧め。
不気味なジャック映像は、一昔前の「I feel fantastic」を彷彿とさせて、何だか懐かしくなっちゃったな。

シカゴ国際映画祭にて。

ハリー・シャム・ジュニア(｢クレイジー・リッチ｣｢オール・マイ・ラブ｣)主演のホラー。途中経過が結構面白かった。

妻を亡くしたジェームズはビデオアーカイブの仕事をしているようで、ニュースのテープをアーカイブしようと見ていると不気味な電波ジャックが記録されていることに気づく。以前にも同様なことがあったと知ったジェームズはもしや妻の失踪殺害事件と関係あるのでは？と調べ始める……という話。

そんなのこじつけじゃん？と思ったのだけど、ジェームズは妻を亡くしその悲しみを埋める、もしくはその理由を探すものを求めていたのではないか。
妻が亡くなる理由が彼にはわからなかったからそれを探したかった、そのタイミングであの不気味なシグナルを見てしまったからではないか？と考えると納得いく。

電波ジャックで映る仮面が不気味。醜く崩れた能面のよう。
霊的な何かなのか、いたずらか愉快犯なのか、背後に何か大きな者が絡む陰謀なのか。

途中経過が面白かったのでどうなるのかと期待しちゃったが、思いの外失速した感じはする。

事件の糸口をつかむためにまず掲示板を検索したりするのは現代ならではだけど、ビデオテープが重要なアイテムになっているせいなのか、全体的に80年代TVドラマのような雰囲気漂う。音楽もまさにそんな感じでどこか懐かしい。

地味ながら気味悪さがじわじわきて面白かった。

コメント欄にメモあり👇

不気味な謎解きスリラー。摩訶不思議な世界への陶酔感がハンパない怪作。