名探偵アガサ。
売れっ子作家アガサ・クリスティは、スランプに悩み、さらには夫に離婚を迫られ、メンタルズタボロ。そんな彼女の元に、看護師メイベルが友人を殺した犯人を見つけてほしいとやってくる。いやいや今それどころじゃないから！と一度は断ったアガサだったが、メイベルが残した資料を見るうちにやる気がみなぎってくるのでした。
1926年突然失踪したアガサ・クリスティ。11日後無事発見されるも、失踪中何をしていたのか、アガサは生涯語らなかったと言う。
ということで、もしもアガサ・クリスティが失踪中に殺人事件を解決してたら…という、大変夢があるフィクションです。「そして誰もいなくなった」風に、突然古い屋敷に集められた一同。遠すぎる親戚の莫大な遺産がもらえるかも！？と金目当てのワルたちが大集合です。正直この容疑者たちの名前を覚える前に彼らのバッグの中身を知ったところで、犯人の見当なんかこれっぽっちもつかないんですけど、オチがアガサ・クリスティっぽくて、面白かった。あっと驚くようなトリックはありませんが、焦点が事件解明ではないところが良いです。
事件を解決するためにアガサが名乗る偽名や、「お友達」のコナン・ドイルなど、アガサネタが散りばめられてます。
