TaiRa

呪怨2のTaiRaのレビュー・感想・評価

呪怨2(2003年製作の映画)
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のりピーの年齢感が分からなくて困惑する。OV版もそうだったが2は思い切りが良い。

今回は時系列操作が複雑で冒頭から俊雄が出て来て若干混乱した。呪いの前乗り?と思ったが違ったわ。多分、台詞では説明してると思うけど初見時には拾い辛い。流石に4本目という事で変わった事やろうとしたのが如実に出てる。バケモノ妊娠しちゃった系ホラーの要素がクライマックスで爆発するのが楽しい。新山千春のエピソードは時空歪んだせいで呪いがフライングしてる様に見えるのがクセ強め。地味に振りと回収を綺麗にやってる。首吊り死体が並んでプラプラしてる画ヅラは強い。市川由衣の『スローターハウス5』並に時空を飛ばされるエピソードが一番面白い。伽椰子が4次元領域の存在過ぎで、話の終着点がないのもヤバい。伽椰子が毎回同じ場所で同じ様に人を呪い殺すのも、地獄の無限ループの中にいるからであり、だからこそのりピーを使って転生しようとするのが腑に落ちちゃう。伽椰子がのりピーから産まれて来る荒唐無稽さが過去作通して一番正気のラインを越えてる。ラストの歩道橋の気味悪さも地味に好き。幼女伽椰子の髪の向こうに見える眼がすっげえ怖いし。人間の眼じゃないのが説得力持って見せられてる。
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