カズザク17

そして、バトンは渡されたのカズザク17のレビュー・感想・評価

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)
4.2
原作が良かったので、映画を…最近、このパターンでガッカリする事が多かったが…。この映画は、原作の良かったイメージを、そのまま2時間の映画に詰め込んで、「映像」という目に見える形にしてくれた映画だった。
自由奔放で、一見自分勝手に見える「ママ」。本当は、子供の事を最優先に考える、深い思いやりがいっぱいの心の優しい人。それがピアノであったり、面倒を見てくれる親であったり…。本当の事を言わずに、居なくなるのはどうかと思うけど…あと少しだけ生きていて欲しかった。
森宮さん、映画でもいい味だしてる。相変わらず、どこか少しズレていて、独特の「間」が可笑しい。無理矢理感・押し付け感満載の親っぷり…夜食の量が多すぎる。でも、森宮さんの娘に対する深い思いやり・優しさが、娘の選んだ「仕事」へと受け継がれていく。高級レストランより、父親の味…娘からの最高の褒め言葉であり、感謝の言葉である。
今回の映画は、親目線で観てしまった。