高専

そして、バトンは渡されたの高専のネタバレレビュー・内容・結末

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

シカゴから成田へと向かう飛行機の中で観た。面白かったけど、強調するような過去の場面の回収がそのまま過ぎてガンッガンに萎えた。終盤に田中圭が永野芽郁に「今朝連絡があった」と言った瞬間には、「やっぱ石原さとみが途中から髪の毛隠してたのも、子供に『長生きして欲しい』的なこと言われてたのも、全部結局死ぬからですやん」と一瞬で思った。
愛を優しさだけで語ってるのが個人的に苦手だった。辛い場面さえも綺麗に描かれていて、「引くわー」と思った。もう少し登場人物の狂気を見たかった。悲しい出来事を全て優しさで包んでいるのは素晴らしいのだけど、良くも悪くも今時っぽい見易くされた映画だなと思った。
とは言え、観終わったら人に優しくなれる映画だと思うから、色んな人に助けてもらったアメリカ旅行の帰りに観られたのは良かった。かな。
機内よりもクローズドな映画館で観ていたら、もう少し感動できたのかもしれないとは思った。だけど、人に優しくされたアメリカ旅行の帰りに出会えたのは運命だったのだろうなと思った。
僕にとっては素敵に描かれ過ぎていて納得がいかない作品。
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