まずは自由な梨花に度肝を抜かれます。彼女をわがままな尻軽女と思わせることで、ラストにかけての感動を演出しているのかもしれません。でもそう思ってしまった観衆は、自分がどれだけ色眼鏡で世の中を見ているか?こうあらねばならぬと言う型にハマった狭い考えを持っているのか?を自問自答します。
それだけでもこの作品を観る価値はありますが、加えて3人の父親の寛容さは見習いたい所です。ややご都合主義でリアリティが薄い話と言えばそうですが、どうしても憎めない人っているんでしょうね。まさに梨花がそうなのかも?
そして血の繋がった両親に育てられた方が幸せか?と言うと、そうとも言い切れないことを作品は表現してくれており、そんな人達を応援しているような気もします。