どこまでも真っ直ぐな言葉たちに似合うキャスティングが良い。
登場人物皆それぞれが大切な人を幸せにするために行動していて、そんな献身が映画の中いっぱいにぎゅうぎゅう詰まりすぎて胸が苦しくなるくらいだった。
不遇な優子ちゃんにそぐわないような、カラフルな洋服から母親の面影を感じて愛おしかった。
みぃたんのドレス、ママの口紅、優子ちゃんのカーディガン。どの色も、心が寂しくならないように寄り添ってくれるような赤だった。
バトンという表現が力強くて素敵だと思う。バトンを渡す瞬間、転んでも構わないとぐっと踏み込むあの感覚は好きだったとふと思い出して、なんとなく走ってみたくなった。