そして、バトンは渡されたのnanacobookwormのネタバレレビュー・内容・結末

最後の場面の言葉を聞きながら、だからこのタイトルだったんだな、と、しみじみ思う。
身勝手で自由奔放に見えた梨花さんだが、その裏に隠された事実があったとは。うまく辻褄が合っていて、原作の瀬尾まいこさんの本は未読だがよくできた物語だ。だから彼女の本は人気なのだろう。どんなお母さんやお父さんにも愛された優子はある意味恵まれていた。優子自身が人から愛される気質をもっていたことにもよるんだろう。現実にはありにくいほとかもしれない。けど、一方で、実際にそういう善意の人たちも世の中にはたくさんいるのかもしれない。棺に触れながら涙する優子を見て、父が亡くなって棺の前に立った時の私を思い出して涙。この頃涙もろい。歳のせいで前頭葉がやられているらしい。