しちれゆ

走り来る男のしちれゆのレビュー・感想・評価

走り来る男(1989年製作の映画)
3.5
【フランス映画の現在-カイエ・デュ・シネマ/マルコス・ウザルによるセレクションより-】
1988年作品。若き日のサンドリーヌ・ボネールを見たくて鑑賞。

片田舎の農場、火事を起こして浮浪者を焼死させてしまった兄弟。兄(ジャン=フランソワ・ステヴナン、一部では有名らしい)の方が罪をかぶり10年服役の後、故郷に帰って来る。弟には美しい妻(ボネール)と可愛い娘がいた。

燃える牛、轢き殺される犬、電飾だらけの大きな車、ちょくちょく鼻血を出すステヴナン、などが不穏さを煽りつつも結局は男と女の物語。

前から思っているのだがフランス人にとっては″禿げ″👴というのはマイナス要素にならない。ラスト近くでボネールがステヴナンの禿げ頭を撫でて「一度触ってみたかったの」と言う。それが2人の初めての触れ合い笑。女好きの男性は早く禿げるというのは医学的にも根拠があるらしいけど禿げの人からは女を惹きつけるなんらかのフェロモンが出てるのかも(私は感じたことないけど)。最初クズに見えたステヴナンが段々イケメンに見えてくる不思議。
ストーリー的にはイマイチはいり込めなかったけれどボネールの幼い娘アナとステヴナンの仲の良さが微笑ましかった。アナが「お顔やって」と言って「あっ!」て2人で口を大きく開ける、これだけで楽しい遊びになるのほんとに子供は天使👼
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