マイメロのきもち

中共脱出のマイメロのきもちのレビュー・感想・評価

中共脱出(1955年製作の映画)
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面白い、ローレン・バコール&船での脱出劇といえば当然ホークスの「脱出」を連想せざるを得ないが、こちらは主演二人のロマンスより脱出のスペクタクルに焦点を当てている印象。厄介な説明台詞をジョン・ウェインとイマジナリーフレンドの会話で処理するのには感心した、この関係がウェインとバコールに生ずる障害の一つとして機能するのも上手い。共産党シンパの一族や船上の村人たちの横並びの構図に「牛泥棒」などのウェルマン節を感じる。