ジョニー・ロットンからプログレの敗北を悟ってテクノポップを始め、ジョン・ライドンに触発されてそれすらあっさり捨てた某音楽使いは言いました。
「他人を喜ばせる最終手段は自分の好きなようにやることである」
寸善尺魔こそ世のため人のため等と嘯ける現代社会、Public Image Ltdとはジョン・ライドンというクソ真面目な大悪党のそんな欲望を守り抜くことを社風とした有限会社でございます。
ロックに嫌な現実を忘れさせてくれる伝説やヒーローをお求めのお客様は帰ってテレビでも見ていなさい。そんなものここにはありません。
いや現実はしんどいよ、でも受け止める覚悟はあるとお思いでしたか。であれば冒頭と最後の「Public Image」を聴き比べて希望を抱いていただければ幸いです(そんなやつが見に来る映画じゃないって?ごもっとも)
この希望にあふれた映画が他の映画館でも上映してくれることを祈って