新宿の性風俗店に勤務している2人組の娘（中村京子＆柏木奈織美）が、歓楽街の外の世界を学ぶべく、別々の道を歩み出していく。元風俗嬢の再出発を人情喜劇のように描いている、日活ロマンポルノ。雄プロダクション製作。

Dカップのヌード女優・中村京子をフィーチャーしている作品。ただし、確かにデカパイではあるのだが、乳首が黒くて、たれぱんだ型。全体の容姿に関しては、ポジティブ志向で捉えれば、「わがままボディ」という言葉選びをすることが可能。

ラーメン屋でバイトするヒロイン1号と喫茶店でバイトするヒロイン2号が、互いに彼氏っぽい人を捕まえて、競争する展開が単純に面白い。助演では、喫茶店の従業員（麻生うさぎ）が、痩身＆短髪のボーイッシュな佇まいで、溌剌とした演技を魅せてくれる。

男優陣では、ラーメン屋店主（野上正義）のエロオヤジぶりと童貞浪人生（荒木太郎・現在は大蔵ピンクの大御所監督）のキャラ立ちが抜群であり、人情喜劇を見事に牽引してくれる。撮影当時の商店街（たぶん中野区）が映像に収められているところも必見。

一人は彼氏を作るため、一人は貯金の使い道を探すため突然歌舞伎町の風俗をやめた女二人が別の世界に飛び出す。

にしても外界側は碌でもない登場人物しか出てこないまともなのあのシケた面した眼鏡の男の子くらいじゃないだろうか(まあその分キャラクターも薄いけど)
兄妹を名乗る二人は完全に詐欺師的なのことをしているし、ラーメン屋の店長はコーヒーに睡眠薬入れては京子を襲うし。
とはいえ詐欺師の男に騙されるようにつき合う柏木奈緒美。常識的に考えればバレたら地獄。一方で違和感を感じた。本作の碌でもない登場人物、ヒロイン二人も歌舞伎町出ということもありそんな危うさや緊張感はない。なんとも不思議な雰囲気。

でもまあやっぱりデカパイなんですよね。中村京子のDカプぷるぷる。上から見てもアオリからみてもそのデカさがわかる。ただプレイ的にはやっぱり普通のプレイなのが残念。どうせだしパイズリとかあったほうがよかったと思う

水谷作品のキーホールと同じのぞき部屋やーめた、歌舞伎町一番街で「負けないかんねー」と言い合って別れる女二人。場末歌姫の衝撃はここに繋がり、やっと会えたね中村京子（Dカップどころじゃない）。野上正義の中華屋に住み込んで赤いチェックのロンスカに法被、麻生うさぎのマニッシュなショートカットやセーター、ドルマンなジャンパーなどさり気なく可愛いくてみ終わる頃には京子喋り。「痴漢バス バックもオーライ」も良かったので石川欣ブーム。