diesixx

田舎司祭の日記 4Kデジタル・リマスター版のdiesixxのレビュー・感想・評価

-
ブレッソンのシネマトグラフ的な作法を最初に確立した作品、とされてるけど、後年の作品群のような研ぎ澄まされた感じはまだなくて、普通の映画っぽいシーンもある。上手いことに変わりないが。
主人公がグズグズいいながら日記を書く場面は、『気狂いピエロ』っぽいなといつも思う。
ブレッソンは重度のロリコンだったと思うが、本作でも司祭の教え子セラフィータ(マルティーヌ・ルメール)が、司祭を惑わすファムファタル的な役柄に配置されている。別段何か決定的なシーンがあるわけではないが、ローティーンの少女をこんなふうに妖艶に撮るのは尋常じゃない。
diesixx

diesixx