Aya

メインストリームのAyaのレビュー・感想・評価

メインストリーム(2021年製作の映画)
3.2
#twcn

俺たちのマヤが大人になってる!!
しかもバーテンダーやってて同僚がナット・ウルフだとう?!

何この私のオモチャ箱ひっくり返したみたいな夢のような空間!

ジャケットだけ見るとガーくんが猟奇殺人鬼を演じる映画かと思ってましたw

主人公はマヤ。
映像作家を夢見てLAで燻っているバーテンダー。
youtubeに動画をUPするも特に何も起こらない毎日。

ある日モールの噴水でぼーっと撮影をしていたマヤの元へ汚ったないネズミの着ぐるみをきたガーくんが声をかける。

ナチュラルなのか何かヤってるのかハイテンションでエクストリームなSHOW a.k.a パフォーマンスをモールの通りすがりの観客の前で見せるガーくん。

LAで頭のおかしな人物と出会うのはある意味自然。
てかマヤってNY育ちじゃなかったっけ??

マヤはガーくんの動画をyoutubeにUPするといつもより閲覧数が増えた。

街でガーくんに再会したマヤは着ぐるみを生業としているガーくんにまた撮影したい!と頼むがNo thank you!!

マヤの勤めるマジック・バーに乱入してくるガーくんは今日はゴキブリの着ぐるみ。
この時明らかにNYから観光に来ました!みたいな金持ちアフリカ系の男の子をナチ呼ばわりしてて言われた方がめっちゃ不思議な顔してて笑いましたw

テーブルの下でイチャついたりマヤがバイクに2人乗りしたりとなんとなくNY臭の漂う遊びでお互いに距離を縮めてゆく。

仕草や話し方なにひとつとってもエキセントリックなガーくんを撮影することに夢中になるマヤ。
彼のメッセージや予測できない行動をビデオに収めることに。
ライターはナットお兄ちゃん。

ガーくんは知らんが幼い頃からショービズの世界にいるマヤ・ホークとナット・ウルフ。
流石にこの2人のフュージョンはハンパない。
食い合わせがいいというよりは2人とも上手い。
ある意味誰とでも食い合わせがいいでしょう。

ナットもなかなかの才人でyoutubeではなんでもないくだらない動画がバズると読み、ただただしゃべって戯けるガーくんを撮影してはyoutubeにUPしてゆく。

ガーくんすごい細い・・・。
小さくて白いかわいいお尻と無毛のイチモツも拝めますw

途中から今時っぽい安っぽいCG演出が挟まり炸裂するEMOJI。
有名インフルエンサーからコラボの誘いがあり、彼のエージェントに誘いを受ける。

「君のBF最高だね」とw

ナットとマヤが同時に「彼氏じゃねーよ!」って返すのいいですよねw

「No one special」と自ら名乗るガーくんは一躍人気者に。
マヤのアイデアは陳腐だ。
ゲーム実況、トークショーに現代のスマホ依存問題。
全てがガーくんのキャラクター頼りの企画。
だから彼女は1人ではLAで成功することができない。

しかしSHOWってそういうもんじゃないの?
youtube a.k.a theretubeなんだし。
エージェントにも後援を受け当面の金の心配は無用。

そしてイーサン・ホークは勝手に殺されてますw

マヤの衣装、LA娘って感じの古着ガーリーでとても似合ってる。
普段のフェミニンな装いとも違って可愛い。

徐々にガーくんの人柄が露呈する。
彼は常にハイなエキセントリックなfreaksではなく1人の青年だ。
家族もいれば不安もあり恋もする。
このシーンかわいい!!

ガーくんて元々根暗の文系だからアメスパのピーター・パーカーもよく合ってたけど、こういうぶっ飛びキャラもイケるかも。

アンディ・サムバーグの二番煎じって感じだけど不思議とオーバーアクトに見えない。
ちょっとライアン・ゴズリングとジェイク・ジレンホールさんを足した感じにも見える。

いっときは自分の看板番組まで持つが、最初こそ人気が出てスポンサーが付くが視聴者が飽きるのは早い。

あの子が出てる!”eophoria”のアレクサ・デミー!
でも番組のためにあのような形で人を傷つけるのは良くないよね。
いくら”自分自身を愛せ。そのままで素晴らしい"と他人に言われても自分自身がそう思えないと意味ない。
彼女は彼女なりに自分を守っている。

修正ぐらいいじゃないか。
それで彼女が満足していれば。
SNSって自らを包み隠さず見せなきゃいけないの?
自分の見せたい自分を見せればいいじゃないか。
虚栄心(humanityって言ってたから”人間性”だね)の何が悪い?

それにアレクサ・デミーはあんなの気にならないくらい可愛いし!!

彼女への残酷な仕打ちで優しいナットお兄ちゃんが離れてしまう。

ガーくんが楽しそうにおふざけ非常識やろうのNo one specialを演じながらCell phoneと引き換えに素人の観覧者に究極の選択を迫るこの番組。

最初こそ多くの支持を得るが、他の人気インフルエンサーから「SNSやネット社会を嫌っている君が成功したのはソーシャル・メディアのおかげだ」と矛盾点を突かれ始めてガーくんにも揺らぎが生じてくる。

そして番組は決定的な事態を招く。
彼は自身と向き合うことができず全ての責任をSNSへ向け、怒りを爆発させる。

それは彼がネットセレブのNo one specialではなく悲しみや嫌なことから逃げて生きてきた1人の弱い青年。
救いがないのは彼は自分でそのことに気づけていない点だ。

このシーンもいいですね。
やっぱアンドリュー・ガーフィールドはいい役者ですよ。

彼はなんだったのか?
エキセントリックなエンターテーナーだったのか?
虚栄心の強いただのいじめっ子?
それとも「君のBF?」

答えを出したのは言い出しっぺのマヤ・ホーク。
彼女が目指したSHOWはコレではなかったはず。

全体的にやはり「よくあるSNS世代の若者」映画。

マヤ・ホーク、ナット・ウルフ、そしてアンドリュー・ガーフィールドの3人の何も知らない何もわかっていない3人の演技とほどよいユニゾンが良かったです。

“Sell out”を”裏切り者”って訳したり”cancer”を”終わった”って訳したり、この映画全体的に日本語字幕が超テキトー。

ちなみにナット・ウルフがキーボード弾くシーンあります!!
※彼はリアルで弟のアレックス・ウルフ(ヘレディタリー/OLD)と音楽活動もしています!
結構曲がいいのでオススメです!


日本語字幕:
Aya

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