ジョー

メインストリームのジョーのレビュー・感想・評価

メインストリーム(2021年製作の映画)
4.2
風雲児の行く末は

カリスマとは周りが創り上げるものだ。
カリスマは利用され、カリスマであり続けさせられる。
“人と違う”を認めるだけでは飽き足らず、崇拝し始める。
“人と違う”を持ってないといけないような気さえしてくる。
誰がそんな風潮を作り上げて、誰がそれに呑み込まれてしまうのかハッキリしない。自分は大丈夫、自分は違う、自分は皆と同じ。何が違くて何が同じかよくわかっていない人たちがSNSを作り、盛り上げ、蝕まれる。
皮肉たっぷりに現代社会を描きながらも映画としての美しさを忘れない。見る人の心を奪う少し危険な香りがする映画。
ジョー

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