ニクガタナ

メインストリームのニクガタナのレビュー・感想・評価

メインストリーム(2021年製作の映画)
3.4
出たとこ勝負で出た杭は
打たれましたけど何か?
一夜にしてカリスマYouTuberとなった男リンクasノーワン・スペシャル(ただの一般人)の承認欲求がモンスター化していく。それを止められない動画制作チームの仲間二人。ベースに青春三角関係。うっわー胸くそ悪い。普段YouTubeはほとんど見ないので、劇中彼らが作る動画の良さがそもそもわからない。2020年制作だとこんなものなのか編集やエフェクトが古臭く見えるし、ちっとも面白そうじゃない。ローラがインフルエンサー役で1シーン。セリフもなく、ほぼエキストラでなんだか痛々しい。最後リンクの暴走が起こした悲劇の真相にフォーカスされるが、素材をいじってなんぼの時代に真実ってほんとに見えずらいと痛感するし、多数の賛同が強い光になって黒いものが白く見えていく様が心底恐ろしい。リンク役のアンドリュー・ガーフィールドのコメディ芝居がジム・キャリーっぽい。日本のタレントJOYにも似てる。製作総指揮までこなすとは恐れ入る。最後は悪い顔するなぁ。フランシス・フォード・コッポラの孫娘ジア・コッポラが監督で、ヒロインはイーサン・ホークとユマ・サーマンの娘マヤ・サーマン=ホーク。確かに両親の血を感じる。チームの作家役のナット・ウルフが感じ良かった。
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