この映画で語られていることは、他のメディアで既にこの作品以上に上等に語られていること。
故にこの映画を観る時間があるのであれば、そちらに時間を割いたほうが有意義。
また、散りばめられている演出も、まだまだ自分を若者代表だと思いこんでいる大人が無理して作り上げたものにしか見えない。
それらの演出は、ジアよりも10歳以上年下の私から言わせれば、懐古主義的な気持ちを沸き立たせるほど古くはないものの、流石トレンドを抑えてると言えるほどには現代的ではない。
それでも、そんな"若者代表"がインターネットの悪を語っていることに酔っている。
BuzzFeed的な痛さ。
ストーリーよりも、ビジュアルよりも、この映画を特徴づけているのはそのようなジア・コッポラのcringeyさ。
多分ピザとかアボカドとか食べながら、"I'm not like other girls"とか言うんでしょ。
「あんた本当変人だよね〜」とか言われたら、すんごい喜びそう。
けれど実際のところ、彼女自身はbasic white girlすぎて何も面白みがないのが分かる。
面白みがない人間が、面白い映画(もしくは脚本)をつくれるとは思えない。
間違いなく、一族の中で最も才能がないコッポラ。