デッカード

太陽とボレロのデッカードのレビュー・感想・評価

太陽とボレロ(2022年製作の映画)
2.5
解散が決まった地方の弱小交響楽団。そのさよならコンサートを巡る人間模様。
水谷豊監督脚本作品。

曲者揃いの俳優が繰り広げる楽団員同士の迷いや諍い、恋などは今までもよく見てきた話なので目新しさはなく平凡。
主役の檀れいと石丸幹二の演技も舞台の芝居のようでやや大袈裟かな?と思ってしまった。

大きな事件なども起こらないストーリーは物足りなさもあったが、ラストのさよならコンサートのボレロの終演のシーンでは胸が熱くなる。
いささかうまく行き過ぎな感はあるが、水谷豊が音楽を愛する全ての人にメッセージを送るシーンと、全ての演奏が終わったラストシーンで吹替なしで実際演奏した俳優たちの清々しい姿は十分感動的。
どんな環境でも音楽を演奏することを愛し続けている人たちに限りないエールを送る。

学校の吹奏楽部などでがんばっている音楽にかかわっている子どもたちに観せたくなる映画。
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