タミキーリ

もしも叶うならのタミキーリのレビュー・感想・評価

もしも叶うなら(2019年製作の映画)
3.6
ジャンニ・アニエッリの孫娘、ジネヴラの長編映画初監督作品。何か大きな事故が発生することなく、家族のあり方を描く作品。イタリア映画の得意分野だと思う。
メインにスカマルチョとロルヴァケルを配し、最年少の子どもの視点で描いている。
時代設定は特に名言していないけれど、たぶん70年代なのかな。テレビのフォルムとか、車とかドラマの映像や音楽などで少し判別がつく。少女の淡い恋心、もう少しで大人になる少年の複雑な感情なども描き、家族ではない友人も加わっての生活。
ロルヴァケルが末っ子のアルマの名前を「アルバ?」と聞く場面、あれ絶対わざとだろうなと思ったりした。フランス語とイタリア語、そして英語までが途中から加わる、言語に忙しい映画だったけど、良い作品でした。

脚本に監督が関わっているので、もしかしたら自身の幼少期を投影しているのかもな…。