タミキーリ

こどもたちのタミキーリのレビュー・感想・評価

こどもたち(2020年製作の映画)
3.5
コメディと想像するイメージで乖離する人も多数出そうなノリの作品。2人目の子どもに奮闘する夫婦を軸に、育児をワンオペで行う妻の傍らで何もできない夫、たまに留守番でたった1日育児を頑張ったと言い張る夫という描写があり、どこの国も似たようなもんだと思いながら観ていた。97分という尺なのに長く感じたのはテンポがいまいちだからなのか。昨日観た「靴ひも」で窓から飛び降り自殺を図る場面があったので、この映画の場面転換としてその動きが使われていて少々ドキッとした。
コメディをやらせたらピカイチなパオラ・コルテッレージと、オロオロが似合うヴァレリオ・マスタンドレアが夫婦。その他、いつやめシリーズに出演していた何人かを見かけた。マスタンドレアとアプレアの2人ヴァレリオ場面に笑ってしまった。
何度かコスプレをする場面があって、そのチョイスに笑ってしまった。時計じかけのオレンジとSW、キル・ビルとトイストーリー。観ればわかります。あと現実ではあるのに異様に怖くて笑えた、妻の実母の啖呵、凄みがあって夢にでてきそう。
こういう、現代の問題を受け入れやすいコメディに仕立てて描くのイタリア映画は得意だよなと思う。