イライライジャ

こどもたちのイライライジャのレビュー・感想・評価

こどもたち(2020年製作の映画)
2.8
イタリア映画祭2021の3本目。
第2子の妊娠 出産の過労によって夫婦の関係が危うくなっていく子育てコメディ。

出産経験の有無で映画の共感度が変わると思うのだが、そもそも何故ここまで周囲を含めて第2子を歓迎しないのかを調べてみた。
どうやらイタリアは世界の主要国のなかでも出生率が低く、年々下がる一方だとか。本作が撮られた2020年では過去最低の記録を叩き出した。
日本も全く同じ現象が起きているらしいが、イタリアと日本は主要国内で2トップで晩婚化していて、どちらも初出産は平均30歳超え。
更に不景気ゆえに金銭的にも肉体的にも第2子が厳しくなってきてる深刻な原因がある。そういった共通点含めてわざわざ映画祭で日本に入ってきたんだろう。

まあ私は出産経験が無いので共感できず、コメディ映画としても全く笑えず好きではなかった。
赤ん坊の泣き声をベートーヴェンのピアノソナタ第8番「悲愴」にする演出は少々くどいが、子育て中の人はもしかしたら赤ん坊が泣く行為にはそれほどの絶望感があるのかな。