出だしはコメディみたいでしたが、シリアスな暗殺者の話。ターゲットが不明のままで探りながら殺しの仕事を続けるというのは面白くもありますが、ターゲットが不明じゃ依頼もクソもないじゃんと説得力に欠けますね…。
結局、それで関係の無い人間を巻き込んでしまっていますし…。
アンソニー・ホプキンスさんが出演していますが、とうとう御大もこういうB級作品に出演するとは嬉しい反面に寂しさもあります…。
出演作はかなり選んでいるとかつてインタビューで答えていたような気がしますが…。
しかしながら存在感と演技は素晴らしくて、それだけでB級からA級に引き上げています。
他にはデヴィッド・モースさんにエディ・マーサンさんなど脇は豪華なキャスト。しかし…エディさんの扱いよ…。
標的は誰かというミステリーぽい設定と暗殺者の心の声は面白いのですが、ツッコミどころが多すぎて話しとしては破綻していたように思えます。
あんなに巻き添えを出して置いて結局のところボスが何をしたかったか分からないし、あれが目的ならそんな回りくどい事をしなくてもいいと思う…。
ヤツも何がしたいのか行動に一貫性が無いしシリアスに振った割にはどうにも地味で面白さに欠ける作品でした。