d3

マイティ・マイツ ~12人の屈強な戦士たち~のd3のレビュー・感想・評価

3.7
第二次世界大戦前のアメリカでは、孤児院が犯罪者予備軍の集まりのような目で見られていた。そこへ新たな教師が赴任して子どもたちにフットボールを教える。
バックボーンがない、まともな教育を受けてきていない、彼らの問題はそこではなく、自分の未来を信じられないことにあると考え、スポーツを通して彼らの自尊心を育むことが狙いだ。

周囲の妨害にあいながらも地区大会を勝ち抜け、次第に地元から応援され州大会まで進んでいく彼らの成長を中心に展開する。
いっぽうで主人公が「どうやって導くべきか」と過去の自分と向き合いながら悩む姿も描かれているのが印象深い。誰もが正解など知らないままに、信じる道を進むしかないのだ。

本作は実話を基にしているという。即席のチームからプロとして活躍した選手も生まれている。
やはり潜水艦映画同様、アメフトを扱った映画にハズレはない。それだけアメリカにとってアメフトは大切に描くべき対象なのだろう。
d3

d3