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決戦は日曜日のひのネタバレレビュー・内容・結末

決戦は日曜日(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

試写会が当たって観に行った。完全に赤楚目当てで。

シニカルコメディで面白かったけど、(実際のところ本当にそうなのかは直接政治に携わっている訳ではないのでわからないけど)日本の政治の現実を写し出しているようで心苦しく観てた。

最初はめちゃくちゃ馬鹿な二世でこんなのが父の代わりに立候補しましたで軽々当選するなんて日本の政治ってほんと腐敗してんなと思ってたけど、それ以上に選挙を取り巻く環境の腐敗具合が酷く、改善されることもなく常態化していて、ダメなことはダメと主張するゆみさんにはむしろ当選して欲しいと思うようになっていった。

息を吸って吐くように行われている不正に対して"そんなことしていいの?"という疑問は至極真っ当な疑問で、言葉通り"そんなことして良い訳がない"なのに、皆口を揃えて"そういうものだから"と簡単に受け入れてしまう。正義の上に成り立つ政治のはずなのに、正しいことを言った人が逆に浮き、変人扱いされるという逆の流れができていた。だからこそ終始胸糞が悪い話だった。

後援会のハゲ3人に"じゃあ辞めたらどうですか?"と言った時はスッキリしたけど、現実それではうまくいかないので結局謝る、って流れがこれに限らず全体を通してあったのでずっとイラついてた。

当選するまでの話なのでそう感じるのは当然だと思うし、ここからが大事になるので、続きがぜひ観たい作品だった。

全く余談だけど、ちょうど試写会の時間がVS魂のおじゅんゲスト回とドンかぶりだったため、それをすごく楽しみにしてた妹を誘ってしまった手前、つまらなかったらどうしようとめちゃくちゃ不安でいた。けど、結構面白かったじゃんと言っていたし、私もそれくらい良作だったと思う。そして普段あまり思ったことなかったけど、この映画を観てたら"あれ?窪田くんってかっこいいじゃん"と思った、ら、妹も同じこと言ってた笑
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