Morohashi

決戦は日曜日のMorohashiのレビュー・感想・評価

決戦は日曜日(2022年製作の映画)
4.5
映画そのものはとても面白かった!
まず、キャスティングが素晴らしかった!
新人議員を演じた宮沢りえさんにしても、議員秘書を演じた窪田正孝さんにしても、とてもハマリ役だった。

まずいコーヒーを現代の政治にたとえていたのはすごかった。
ドラマ「エルピス」の中で浅川えな(長澤まさみ)も似たようなことを最初の頃言ってたけれど、自分のポリシーに反することを仕事の大部分で求められるって、けっこうつらいこと。


この映画はヒューマンドラマの側面もあれば、政治の裏側を知ることができる教材みたいな役割も果たしている。
秘書がやりましたの真意、後援会の意義、地盤、談合… 知名度や自分への損得勘定だけで票が動くというシステムは、ハッキリ言って民主主義の体をなしていないと思う。
こんなくだらない知名度合戦や、醜い揚げ足取りや足の引っ張り合いにはうんざり。
こんな選挙をしているという前提があるから、同じことがいつまでも繰り返される

本当に熱意のある議員を選ぶべきだが、残念ながらそれば街頭演説でやビラからは見えてこない。
でもどこかでその片鱗を見せることはある。こいつは私腹を肥やすためにやっているな、っていうヤツには敏感に気づける人になりたい。
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