Yukko

決戦は日曜日のYukkoのネタバレレビュー・内容・結末

決戦は日曜日(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

どこかで見たことのある、政治家たちのくだらなくも腹立たしいアレやソレが存分にパロディされていて、なんとまあ滑稽で現代日本の呆れた政治事情を反映しているおもしろい映画だった。

ぬかるんだ道を歩かせないために秘書が政治家先生をおんぶしたり、極端な主張によってネトウヨからの支持を集めたり、ヒステリックに暴言を吐く音声(捏造)が流出して炎上したり、あげく選挙期間中に某国からミサイル(ではない)が飛んできたり、、

笑えないけど笑える出来事の連続である

宮沢りえ演じる新人候補者が、一般市民に利益供与しかけたり、記者会見で漢字の読み間違いを連発したり(そういえば現実にもあの人が…)、冗談のつもりでとんでもない発言をしてしまったり(そういえば現実にもあの人ry…)
一挙手一投足面倒ばかりで手のかかる人なのが、見ている側をとてもイライラさせてくる。

でも、だんだんと、ふとした瞬間に飛び出す政治の“歪んだ常識”に染まっていない姿が魅力的にみえてくるからおもしろい。

まずいコーヒーの味もわからないほどにおかしくなってしまっていた窪田正孝演じる秘書は、彼女に感化されていく。このおかしい状況を壊そうと、彼女と手を組み、あの手この手をつかってどうにか選挙に落選しようと動き出す。

しかしまあ、これがどんどん裏目に出て支持を集めてしまうのだが。笑

わたし自身、選挙権を得たときからしばらくは「どうせ誰が当選しても変わらないでしょ」と思っていたクチである。

でも、いつしか、それではダメなんだな、と思い始めて、そこからは毎回漏れることなく投票するようになった。

投票というのは、本当は、自分の生活にとても影響があるものなのだ。

あ〜次の選挙も、必ず投票にいかないとな。

そう思わせてくれた映画でした。
Yukko

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