なんだろう、この余韻のない予定調和な進行は。残念ながら見ていて心が弾まなかった。
ヒロインに魅力を感じないし、テラスの主人のマイケルはハンサムでいつも笑顔で明るいナイスガイなのだが、内面の奥深さを持ち合わせない軽薄な男のように思えてしまう。
大人の拗れた関係性もないし、恋愛が育っていく様子も感じられず、平坦なストーリーを長々と見せられた感覚。
場面の切り替えも淡々としていて感情が入り込む余地がない。
作中に時折流れる軽音が一層作品に軽みを与えてしまっているのも勿体無い。
そんな中での最後の展開は無理過ぎて全くついていけない。
辛口になってしまうが、久しぶりに薄っぺらい作品に出会ったという印象。