harukapi

ひまわりのharukapiのレビュー・感想・評価

ひまわり(1970年製作の映画)
3.0
前半の赤裸々な明るさが徐々に無くなっていく。一面のひまわり畑の下には。シューベルト?の詩の言葉にも胸が打たれるけど(イタリア人よ、ロシアの野に何の用があって来た?みたいなやつ)、イタリアみたいな気候の国から極寒の地の戦線に送り込まれる兵士たちはさぞ辛かっただろう。戦場を経験していないジョバンナの言葉は時に勝手に聞こえるけども、ずっと待ち続けた彼女の気持ちを想うと仕方ないようにも思う。切ない。でも過去の記憶が一切無くなったのならもう会いに行ってはいけないよ。いつ思い出したの。しかも再会から1年以上も経ってからとか。

一面のひまわり畑と広大な丘に広がる無数の十字架。ロケ地はウクライナらしいけれど、この墓地もウクライナなのだとしたら、ロシア戦線というけれど今は独立している周辺国の住民が犠牲(戦争の巻き添え被害をくらっていた)になっていたように思う。
harukapi

harukapi