みきわめとおる

ひまわりのみきわめとおるのレビュー・感想・評価

ひまわり(1970年製作の映画)
4.2
ヴィットリオデシーカとくれば、
ソフィアローレンとマルチェロマストロヤンニ。
ソフィアローレンとマルチェロマストロヤンニとくれば、「ああ結婚」「昨日今日明日」
そして「ひまわり」
喜劇も悲劇もこのゴールデントリオにかかればマスターピースと化す。

ひまわりとくれば、ヘンリーマンシーニの哀切なるテーマ曲。
ひまわりを観たことなくても、このテーマ曲は映画好きならみんなどこかで聴いたことがある。「ティファニーで朝食を」も、「ピンクパンサー」も、「刑事コロンボのテーマ」もみんな彼の仕事。

ウクライナの国花がひまわりで、ここで撮影されたひまわりが今の戦争と、映画で描かれた戦争を地続きさせる。

ひまわりの明るさが、ヘンリーマンシーニの音楽に乗ることで、圧倒的な哀しみを現す。

切ない。悲しい。
4人の天才が生み出した奇跡的な映画。