ヴィットリオデシーカとくれば、
ソフィアローレンとマルチェロマストロヤンニ。
ソフィアローレンとマルチェロマストロヤンニとくれば、「ああ結婚」「昨日今日明日」
そして「ひまわり」
喜劇も悲劇もこのゴールデントリオにかかればマスターピースと化す。
ひまわりとくれば、ヘンリーマンシーニの哀切なるテーマ曲。
ひまわりを観たことなくても、このテーマ曲は映画好きならみんなどこかで聴いたことがある。「ティファニーで朝食を」も、「ピンクパンサー」も、「刑事コロンボのテーマ」もみんな彼の仕事。
ウクライナの国花がひまわりで、ここで撮影されたひまわりが今の戦争と、映画で描かれた戦争を地続きさせる。
ひまわりの明るさが、ヘンリーマンシーニの音楽に乗ることで、圧倒的な哀しみを現す。
切ない。悲しい。
4人の天才が生み出した奇跡的な映画。