nere795

ひまわりのnere795のレビュー・感想・評価

ひまわり(1970年製作の映画)
3.0
ソ連女優が可憐、それに尽きる
結果的にソ連の宣伝映画になっている(戦時における博愛的行動とかもそうだし、戦後の豊かで工業化が進んだソ連と、貧しいイタリアが対比されるのも、実はある程度は当時の両国の経済状態を踏まえた事実ではあったのだが、かなり美化されてもいる)し、それが制作側の意図の一つでもあった

ソ連女優が可憐であるがゆえに、「これじゃあ、戻ってくるはずないよな」って観客側(日本男性の多数意見?もちろん、ソフィアローレンが綺麗っていう人もいることは否定しないが、普通の日本男性なら、たぶん100人中97人は、ソ連女優を選ぶと思う)は思ってしまう、なのでマストロヤンニ演じる男の心の葛藤が説得力がない
イタリアとソ連との関係、イタリア映画界でのソ連の位置づけ、あたりの当時のことを知る貴重な資料となりうる意味で必見

ソ連まで追いかけていったソフィアローレン、カバンおいたまま列車に飛び乗ってどうやって帰れたんだ?服にポケットないし、だとするとパスポートすらカバンの中なんじゃないか?みたいなところのツッコミは、まあ野暮なんでしょうな
nere795

nere795