このレビューはネタバレを含みます
出征するまでのカップルのバカさと、戦地での悲惨さ、ソ連での暮らしが分かってからのアントニオしっかりしてよという感じのギャップ。陽気なイタリア男を極寒の地獄に連れて行った戦争が悪いよ! ジョバンナとお母さんとの関係とか、元敵国にもしっかり人々の生活があってしまう感じとかよかった。明るいひまわりが亡骸の上に咲いていることがわかる。主人公が群衆の一人として描かれるのだけど、決してまぎれてはしまわない。そんなことよくあるわけではないんだろうけど、人生はそういうものなんだろうな。どうしようもないってときの表情がいい。本当に前半はずっとバカ。