町蔵

ティモシーのための日記の町蔵のレビュー・感想・評価

ティモシーのための日記(1945年製作の映画)
3.8
「ティモシーのための日記」
A Diary for Timothy
1945/UK/39min
製作:バジル・ライト 
監督:ハンフリー・ジェニングス
■イギリスは前回特集したようにGPOでジョン・グリアソンが〝ドキュメンタリー〟を製作します。
その後もイギリスでは過ぎれたドキュメンタリーが製作されました。GPOは1940年にクラウン・フィルムの改組されます。
クラウン・フィルムは英国情報局の傘下です。
ここで製作されたのが傑作「ティモシーのための日記」なんですね。
「セイロンの歌」のバジル・ライトが製作し、ハンフリー・ジェニングスが監督しました。
これはぜひ「英国の戦い」と続けて見て頂きたいですね。
それぞれ短いので同じプログラムにしようかとも考えましたが、あまりにも美しいので分けました。
「英国の戦い」はニュース映画の再構成ですが「ティモシーのための日記」はニュースい映画はほとんど使われませんね。基本的に戦場すら映りません。
英国の日常生活ですね。
1944年の9月に産まれたティモシー君への手紙(日記)ですね
ティモシー君は戦争末期に産まれてますから戦争体験はありません。彼への手紙ですね。
ようするに戦後生まれの子供たちへの手紙なんですね
未来予測図です。
希望だけではありません
不安な未来への手紙でもあります。
戦争はなくなりませんし戦後処理も大変ですね。
それを具体的に見せてくれます。
当時の名優ジョン・ギールグッドのハムレット公演の様子も見れます。またピアニストのマイラ・ヘスの演奏もあります。
1944年末、つまり戦争末期にロンドン近郊で産まれたティモシーに語り掛けるドキュメンタリーです。
ドキュメンタリー映画史に残るハンフリー・ジェニングスの傑作です。
ヒトラーは英国も手中に収めようとしてましたが
英国軍の抵抗が激しくロンドンを爆撃します。
有名なロケット弾 V1やV2ですね。
ロンドンの市民、英国沿岸の民兵が活躍しました
その背景はマッケンドリックの「ウィスキー・ガロア」にも出てきました。
ティモシー君の父は戦場で戦ってますね
オランダの森ですねアーヘムの戦いの頃です。
ウェルマンの「戦場」で出てきました。
ティモシー君が産まれた日はアーヘムにグライダー飛行体が飛んだ日ですね。
ドイツの最後の巻き返しです。
まだ戦争は終わってません。
「戦場」のファーストシーンと同じ1944年のクリスマス・シーズンです。
ドキュメンタリーですが戦場は出てきません
銃後の生活ですね。
日常です。
absent frends 不在の友人に乾杯します
つまりは戦場に行った仲間のことですね
戦死者も含まれているでしょうね。
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