ヘラルドスクエア

アビゲイル・ハームのヘラルドスクエアのレビュー・感想・評価

アビゲイル・ハーム(2012年製作の映画)
2.6
寓話に満ちた、静かな物語が鮮烈な印象を残します。
誰にも見られていないという孤独をどのように埋めるのか。
NYグランドセントラルステーションの雑踏の中で佇む。
幻想の穴に落ちてしまったのでしょうか。
リー アイザック チョン監督が、『ミナリ』へと至るまでに、よりコアな部分を取り出して、純粋な形にした作品だと思います。
ストーリーよりも映画としての語り方を追求しているので、予定調和なところや、それゆえに不自然な展開も多々ありますが、そこをどうこう言うと楽しめないかと思います。
冒頭からナンセンス文学「不思議な国のアリス」ですから、あっ察し…。