Omizu

バーダー・マインホフ 理想の果てにのOmizuのレビュー・感想・評価

3.3
【第81回アカデミー賞 外国語映画賞ノミネート】
ドイツ赤軍RAFを描いたヒューマンドラマ。監督はニコラス・ケイジ主演『ペイ・ザ・ゴースト』ウーリー・エデル。アカデミー外国語映画賞にノミネートされ、ヨーロッパ映画賞では男優賞にノミネートされた。

テンポが早く、長尺ながらRAFの顛末をスピーディーにみせている。このテーマに興味が持てるかどうかで評価が変わってきそう。

一般人は巻き込まない過激派だったRAFだが、主要メンバーが逮捕され、第二世代、第三世代になるとハイジャックなど一般人を巻き込むように。そしてミュンヘン五輪で事件が起こる。

僕としては勉強にはなったが、RAFのことはあまり興味を持てなかったので長く感じた。展開がスピーディーで飽きはしないけど。

過激派という肩書きがエスカレートし、ポリシーが崩れていく。理想を持った若者たちが過激になっていく。それを第一世代で投獄されているバーダー、マインホフらの視点を交え描いていく。

アカデミー賞ノミネートされるほど質の高い映画だとはあまり思えない。それだったら完全に創立者のバーダー、マインホフらをじっくり描いた方が深みが出たのではないかと思う。

スピーディーな展開はいいのだが、それ故に一つ一つの事件がさらっと流されていってしまう印象を受けた。
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