TaichiMurakami

バーダー・マインホフ 理想の果てにのTaichiMurakamiのレビュー・感想・評価

4.2
1960年〜70年代にかけて存在したドイツ赤軍の中心メンバーと関与した様々な事件を描いた作品。

ヴェトナム戦争への反発や行き過ぎた資本主義への反発などから世界各地で学生運動が起こっていたころのドイツが舞台?当初は世の中に疑問を持ち変革したいと思っていた若者が次第にエスカレートし、ドイツ赤軍の初期メンバーが逮捕、投獄、「殉職」していく中で、最終的には初期メンバーのころよりもエスカレートし、冷酷なテロ集団へと変わっていく様が克明に描かれていた。

不気味なエンディングシーンのあと、エンドロールでボブディランのBlowin' in the windが流れていることで、何とも言えない気分になる。