ライトアップされた夜の学園校舎・寄宿舎に雪が舞うシーンはとても幻想的で美しい。
そんなファンタジックな演出が功を奏して冒頭の、学園に残る伝説のエデルヴァインの幽霊を呼び出す儀式(実は単なる悪戯)によって真に悪霊が呼び出され、生徒が犠牲になったのかと身構えました。
ですが、どうもその後、二人目、三人目犠牲者が出るにつけ、それらは明らかに人為的であり霊による怪異じゃないぞと気が付きます。
とすると、誰が何のためにそんな殺人を犯しているのか…。
次々と生徒が犠牲になるんですが、妙に軽く、雰囲気的にはスクリームっぽいですね。
真相は、なかなか捻ってあって成程ねと思いました。
幽霊全く関係ないやんって感じですが、所々でむしろ事件解決に助力してるのではって演出があります。
クライマックスはなかなかのカタルシス。
主人公はどうも冒頭からいけ好かない言動で好きになれなかったのですが、このシーンをもって印象が逆転しました。
ラストシーンは、昨今の情勢的にはそういう要素も一部では求められてるのかもしれませんが、個人的には要らなかったかな。女学園ってことでむしろステレオタイプに感じました。
