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幸せは、ここにあるのcapybara6のレビュー・感想・評価

幸せは、ここにある(2021年製作の映画)
3.5
主役の二人がとても良い。
温和な老人チャーリーと、破天荒なエマ。
でも、立ち入ってはいけないところは
ちゃんと身を引くシーンもあって、エマには好感が持てます。
22ドルの友情。
いやムール貝アレルギーが生んだ友情。

チャーリーが脚本家という職柄らしく
「ただ彼女を見つけてしまった」
という言い方や、
「永遠に夏を続けよう」
というプロポーズなどイケてるけど、一般人が使うとイタイ台詞もよい。
日本人にはハードルの高い台詞。

キャリーのこと以外、荒事もなく
上品な作品と言ってしまえばそうだけど
認知症を溝のできた子どもたちに話せないことや病状が確実に進行していくあたりは、綺麗事では済まされません。
溝であって、壁でないのは救い。

翻訳がとてもナイスで、エマの若者ぶりを言葉使いで教えてくれます。
たった22ドルの出逢い。

友情を育むならエマのような、ざっくばらんな人のほうが、あの世まで持っていくつもりの秘密も話したくなるだろうな。
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