MidoriK

サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)のMidoriKのレビュー・感想・評価

4.3
最高でした。
クエストラヴの監督作品。

黒人差別がもっと根強かった時代なので、差別に対して暴力的な抵抗を行っていた事実もありますが、
この作品はあくまでも「差別されていた人々が自分達の誇りを感じたミュージックフェスティバルのドキュメンタリー」として描いていると思います。

黒人最高!白人最低!という描き方ではなく、
差別はあった、こういう歴史や背景もあった、その中でフェスティバルはハーレムの人々にどう影響したのか、を淡々と語っていきます。

5TH DIMENSIONの音楽が「白人っぽい」と批判があったこと、それに対して「音に肌の色は関係ない」と毅然として自分達の音楽を愛した姿勢に感銘を受けました。

sly & the family stoneのシーンも白人にメンバー対してだけでなく女性メンバーに対しても言及していて良かった。
そして滅茶苦茶かっこいい。

何よりもみなさん歌が上手すぎる。
大好きなBBキングやニーナ・シモンも観れて泣いてしまいました。

大事なのは自分の人種に誇りを持つこと、自分を大事にすること、音楽を楽しむこと、そしてお互いを共有すること。
MidoriK

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