ネノメタル

サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)のネノメタルのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「1969年」といえば、月面着陸、ウッドストック、ビートルズが実質最後のオリジナルアルバムを出すなど...数え上げればキリがない正に全世界のターニングポイントだった。
しかしながら、そんな重要な出来事に囲まれてか、スティービー・ワンダー(なんと19歳!)、スライ&ファミリーストーンなど当時のR&B,Soul部門でも重要なアーティストらが出演し、更にブルース、ゴスペル、ジャズがごった煮になった正に音楽史にとって非常に重要なニューヨーク、ハーレムで30万人の黒人が集まった大規模な音楽フェス『ハーレム・カルチュラル・フェスティバル』が開催されたという事実はあまり知られてなかったのだ、というか敢えてられてこなかったというべきか。

本作では当時の空気感を伝え、なぜこの事実が封じ込まれてたかを紐解くと、そこにはレイシズムの壁であるとか社会的に潜む問題の数々が浮かび上がる音楽文化と社会問題とを結びつけるドキュメンタリーの傑作である。

とは言え本作は壮大なフェス体感映画でもあるのだ。今回京都のドルビーシネマにてど迫力の音で体感したがまさにここはフェスの会場にいるのではないのかと思う位に凄まじいサウンドescapeが広がる映画でもあった。特に圧巻なのがニーナ・シモン。
上映後後ろにいたおばちゃん連中が「やっぱりニーナ・シモンは女神やわ!」と話してたがそれぐらいに凄まじかった。

やっぱこういう音楽ものはDolbyシネマで観ないとね。
という事でとmovix京都にて鑑賞したが大正解だった。
ネノメタル

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