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親愛なる君へのchiのレビュー・感想・評価

親愛なる君へ(2020年製作の映画)
3.8
LGBTQ関連の映画は数多く見てきて関心のあるテーマだが、こういう問題は考えたことがなかった。気になる点はいくつかあるが、新しい視点を教えてくれた映画。

パートナーの死後、残されたパートナーの子どもを育てる。男女であれば普通にある話なのに、同性だとなると周囲は偏見丸出し。「夫の死後に夫の親や子供の面倒を見る妻にも同じことが言えますか?」という台詞があるが、その通り。愛する人の家族を大切に思う気持ちは異性カップルも同性カップルも同じ。
子どもは父親のパートナーをもう1人のパパと思っていても、間借り人と言うしかなくて。養子にすることはできるけど、親族や周囲の偏見でうまくいかない。同性婚が認められていないから結婚できないだけで、結婚していたらよくある連れ子の話なのにね。
警察沙汰になったり、その真相だったりが不幸の連続すぎて現実味が薄いのは気になるが。

この映画が作られた頃はまだ同性婚が認められていなかった台湾も今や認められましたが、果たして日本は…
子どもが手を繋ぐ右手と左手にお父さんが2人いたって、お母さんが2人いたって、私は良いと思いますけどね。

最後に一つだけ言わせてほしい。この映画にR18のレーティングつけるってそれこそ差別でしょ。
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