やかじょ

親愛なる君へのやかじょのレビュー・感想・評価

親愛なる君へ(2020年製作の映画)
3.8
2020年ごろから一般の映画館で観られる台湾映画は大体観るようにしてるけど、これはクリップしながら見そびれてたやつ。台湾巨匠傑作選で観られてよかった。今回は1作しか観られなかったけど、これからも台湾映画特集をよろしく頼みたいK'sシネマ。

先日観たガッデム阿修羅にカメラマン役として出ていた役者さんが主人公。なんかとても人の良さそうな良いお顔立ちをされている。

同性婚の法律ができる前の台湾。主人公は亡くなった恋人の母親と子供の面倒を見ている。関係性はそれなりに良好で、元恋人の子供とは養子関係を築いている。ある日元恋人の母親が亡くなった後から平穏な生活が変わってくる。
先進国台湾でさえ、同性愛者に遠慮なく浴びせられる偏見がとても辛く、後進国日本は尚更そうなのだろうと思う。

映画を一言で言うと愛だった。元々は償いとかそういう気持ちもあるのかもしれない。子供を持つことの意味を感じられる物語だったきっと残される者のためなんだろうなと思えた。