この手のことは佐野史郎に任せれば一級に仕上がるね…
当然つげ義春の原作あってこそだけど、ここまで雰囲気ごと自分の映画に変換できる石井輝男ってすごいな。
李さん一家が一番好きけど、やっぱりゲンセンカン…
つげ義春原作から「李さん一家」「紅い花」「ゲンセンカン主人」「池袋百点会」を忠実に再現したオムニバス。同じく石井輝男監督で続編「ねじ式」と合わせ映像でつげワールド楽しめる2作品となっている。それにし…
>>続きを読む冒頭のいつの間にかニ階に住み着いた貧乏四人家族の子供二人が一階の佐野史郎のところへ来て南瓜の煮付けを食べ過ぎて吐きそうになるシーンから面白い。その奥さんの鄙びたエロスを見ていて山本直樹の漫画も思い出…
>>続きを読むこの時代を知らない世代にも関わらず、強烈な既視感によるノスタルジーが押し寄せてくる妙な感覚。
サイケデリックな演出に頼らず幻想的体験を映像化しており、怖いとギリギリ思えない不穏な雰囲気の間が随所に見…
こちらも新文芸坐の石井輝男特集で鑑賞。森崎東監督『生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言』を手掛けたキノシタ映画の最終作が本作。
なぜ幕引きとなる作品がつげ義春原作の実写化なのだろうか………
つげ義春の作品を映像化するのは難しいだろうと思っていた。
無能の人、ねじ式、そしてこのゲンセンカン主人。原作に対する意識が強い程に実写化に対する批判の声はよく耳にするのが世の常だが、私は別物としてい…
キノシタ映画