ブタブタ

つげ義春ワールド ゲンセンカン主人のブタブタのレビュー・感想・評価

3.7
最近DVD 化されているのを知り
少し遠いTSUTAYAにあり借りて見た。
作者の分身を主人公に作品をオムニバス形式で虚構と現実を交えて映画にする。
クローネンバーグ監督でWSバロウズの『裸のランチ』と大まかに同じスタイル。
凄いところは原作者・本物のつげ義春先生が登場して試写会?会場で演者達が舞台挨拶みたいに出て来て作者に「どうでした?」って聞いちゃう所。
更につげ義春一家がかの有名な李さん一家の「実はまだ二階に居るのです」のオチ迄やるという入れ子構造のメタ演出。
それと『赤い花』の少女『李さん一家』の奥さん『ゲンセンカン主人』の女将、登場する女性達がつげ義春が描く女性キャラクターにそっくり。
『池袋100点会』のクズ男を追っていく時の福子(岡田奈々)のファッションが、黒づくめのワンピース、黒い帽子、黒手袋、袖と首に掛けてる丸いスカーフ?だけが鮮やかな赤でこのスタイルが兎に角お洒落でカッコイイ。
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